TYPOlight webCMSとは

TYPOlight webCMSは2004年にプロジェクトが開始された比較的新しいCMSです。名前が似ているので、TYPO3というWeb Content Manage Systemを利用したり検討していると見かけるCMSでもあります。実際にコンテンツの入力のさせ方(ユーザインターフェースは参考にしている感があるけれど、同じではない)は、意図してないのかもしれませんがTYPO3を彷彿させられました。ある程度高機能なCMSのわりに、バックエンド(管理画面)のインタフェースが単純で操作しやすく、特にインストール後、気楽な感じで設定に入れます。

日本で広く使われているブログ系のCMSではなく、サイトツリーをもち、そこにコンテンツを結びつける形でページを作ります。ニュースのような日付にひも付けされたコンテンツを置くことはできますが、主に日付ベースのコンテンツ管理をされたい方にはあまりおすすめできません。

内部で独自のフレームワークを実装して開発者の負担を減らしたり、バックエンド(管理画面)もすっきりしていて利用者の負担も軽減しています。また、最初から、W3C/WAIを満たすページを生成することを目的に作られていて随所に工夫が見られます。

ライセンスはLGPLなので安心して利用できるのも商用利用の場合ありがたいです。

本家TYPOlightサイトより

TYPOlight webCMS is a powerful web content management system that specializes in accessibility (back end and front end) and uses XHTML and CSS to generate W3C/WAI compliant pages. It was developed by Leo Feyer in 2004 and has been released under the Lesser General Public License (LGPL).

TYPOlight webCMSは強力なWeb コンテンツ管理システムで、アクセシビリティ(バックエンドとフロントエンド)に優れ、W3C/WAIに適合したページを生成するために、XHTMLとCSSを利用します。2004年にLeo Feyerによって開発され、Lesser General Public License(LGPL)の元でリリースされ続けています。(筆者和訳)

もしかするときになる方がいるかもしれませんが、TYPO3と名前が似たこのCMSの場合TYPO3と同じように、必ず(?)が最初に入ります。

つけなければいけないとは書かれていないのですが、powered by TYPOlightのような形であってもつけるべきものと思われます。Simo Kirssi Onlineではアスキーアートに改変されているので、かならずこのスタイルで!と言うことでもないようですし、これはこれでおもしろい気も。

ともあれ、ソースコードからコピーライトを外すにはコマーシャルライセンスを購入したほうが安全でしょう。このコメント、コマーシャルライセンスを持たな いTYPO3 ver4までは外しようがないので、ドメイン単位でのコマーシャルライセンスが用意されているTYPOlightは柔軟と言えると思います。

TYPOlight webCMSの機能

full featureとして紹介されているのは次の機能です。

  • ライブアップデート機能(※1)
  • Ajaxの使用
  • 直感的なユーザインタフェース
  • アクセッシブルなXHTML strict出力
  • W3C/WAIの要求に沿った出力
  • バージョン管理とundo管理
  • アクセッシブルな管理エリア
  • 100%テンプレートに基づいたフロントエンドの出力
  • e-mailアドレスの自動暗号化(スパム対策)
  • 強力な権限管理 (ユーザ管理)
  • 多言語サイトのサポート (キャラクターセットを UTF-8 にしている)
  • 検索エンジンに引っかかりやすいURLの生成
  • Web 2.0サポート (lightboxなど)
  • 詳細検索とソートオプション
  • PHP独自のmail関数に加え、SMTPをサポート
  • 複数言語やテーマでバックエンドが利用できる
  • 一つのツリーで複数のWebサイトを構築できる
  • GZip圧縮のサポート
  • 文章のPDF化(※2)
訳者注:

※1 v2.5以降はサードバーティーによる有料サービス。iNet Pobots ShopでLive update IDを取得するとバックエンドからワンクリックアップデートが可能に。価格は、2008年6月現在1ドメインあたり9,90ユーロ。1ソース複数ドメインだと1ドメイン分でよい。

※2 v2.5.9では日本語はサポートしない。2種類のPDF化があるが、高機能版はマルチバイト文字で利用できず、もう一方はPDFは日本語フォントがないので文字化けしてしまう。

1ドメイン2000円かからないサービスなので、ライブアップデート機能は仕事で使うなら入れておいた方がスムーズな運用ができます。

実際サイト構築をするときに気になるのは、full featureであげられていることだけではないので、ほかの機能も紹介しておきます。全文あるいは最新情報は本家TYPOlight webCMSサイトのFeaturesをご覧ください。

インストール条件

CMSを検討するときに機能と同じくらい重要なのはインストールが可能な環境です。

最新情報は、本家TYPOLight.orgRequirementを確認してください。

以下は2008年6月21日現在の環境です。

OS UNIX (Linuxなど), Windows あるいは MAC
Webサーバ Apache (推奨) または IIS
スクリプト言語
PHP 5.1.0 以降
対応データベース MySQL 4.1以降, MySQLi 4.1以降, Oracle, MSSQL (動作確認なし), PostgreSQL (動作確認なし), Sybase (動作確認なし)
必須PHP エクステンション
GDライブラリ (画像と図形)
推奨 PHP エクステンション mbstring (マルチバイト文字への対応), mcrypt (データの暗号化)
推奨Webブラウザ Firefox 1.0以降, Mozilla 1.7以降, Netscape 7以降, Internet Explorer 5.5以降, Opera 7以降

PHP5とMySQL4.1以降という必須条件は2007年まではかなりハードルが高かったのですが、2008年に入ってからは比較的安いレンタルサーバでもこの条件を満たしていることが多くなりました。そのため、比較的楽にインストールできるはずです。

なお、対応データベースも多いは多いですが、プラグインやモジュールはMySQLしか対応してないものもあるので、できる限りMySQLを利用した方が良さそうです。
※安価で安定しているというと、さくらインターネットという選択肢が出てくるのですが、MySQLのバージョンが4.0.xで、なおかつ、2008年5月現在バージョンアップの予定はないようなので、さくらインターネットを使用中の方はインストールできないということになります。

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